向こうの世界の教師、アセンデッドマスターたちや神に文句をいいたくなるのも当然です。
神が贈り物をくれているというけれど、あなたの手の中にはずっとなにもありません。

世界はあなたを映している、人生はあなたが創造しているといわれ、
あなたは豊かさをイメージしたり、心の中のネガティブなものを追い出したり、
さんざん熱心にやってきました。改心もしましたし、素直に受け入れようともしました。

それなのに、望むものはやってきません
もしかしたらネガティブなことを考えていたかも
まだまだ自分の中に人間的な垢が残っているかも
怒ったり、落胆したり、不安になったりしてしまった。

そのたびに、
「ピピー! はい、~~があったので、贈り物は届けられません」
「残念! まだまだなので、幸せは与えられません」
と、ほんのちょっとの落ち度で、望むものの扉は固く閉ざされるようです。
あまりにも厳しすぎではありませんか。

あなたは、感情を意識し、フォーカスを意識し、思考を意識し、
過去を手放すよう意識し、肯定的に捉えるよう意識し、愛するように意識し、
少しでも落ち度があればダメだと、緊張してスピリチュアルの道を歩き続けます。

なにもうまくいってなくても、
誰かが「あなたは目覚めつつある」とか
「あなたの苦労は報われてゲートをくぐる」とか
「風の時代に自由になる」とか
いってくれれば、少し安心した気持ちになって、
もっとそんな声を聞きたくなるかもしれません。

根源的な渇きを、偽りのごまかしで癒やしながら、
あなたは疲れ果てていますが、
「あぁ、ダメだ。幸せだと感じなきゃ。私は幸せ。私は満たされている」
と更にごまかしを続けます。

いつまで、これは続くのでしょうか?

人は、そうやって、スピリチュアルの道、悟りの道を難しくします。
多くの人は、偽りの館や、ごまかしの迷路に逃げ込んだままです。

いつになったら、ダイレクトに神なる道に行けるでしょうか?
魂は叫び上げたいほど欲しているのに、
あなたは本当に救われたいと願っているのに、
どうしてこうもシンプルなことができないのでしょうか。

ええ、真実はシンプルです。
だって、そこにあるのですから。
既に存在しているのですから。

「またはじまった。どこにも見えないし、触われもしないじゃないか!」

なにもしなくていい。
受け入れるだけ。

「同じことは何度も聞いた。受け入れようとしてきた。けどなにも流れてこないじゃないか!」

いや、ぼくも本当に同意します。
同じ不満、同じ叫びを抱いてきました。

神の王国は、本当に薄いヴェールを隔てただけなのに、
こんなにも手の届かないように感じるものでしょうか。

わたしたちは複雑にしすぎて、ちっともシンプルになることができません。
ある種の諦めが必要です。
複雑にしてきたのはマインドですけど、マインドはヴェールを超えることができないのですから。

マインドは、人間の王国を夢見るための道具です。
その道具で神の王国を思い描いてきました。
けれど、入国はできません。ヴェールに阻まれてしまいます。
入国したと思っても、それは偽りの館であり、ごまかしの迷路に過ぎないのです。

いつでも、そこに在る救い
いつでも、気づかないところで働いている神の愛の躍動

静かになりましょう
闘いをやめましょう
ハートを開きましょう