完全なるソース(神)への信頼が達成されれば、もう無敵状態です。
それはとても安らかな境地です。
恐れや疑問があるうちは、完全なる信頼とはいえません。
未来についての心配もなく、現在もあるがままで、過去のしがらみは一切ありません。

この状態に辿り着くことがゴールであり、全ての悟りの道はここへと延びています。
とても簡単に一言で言えます。完全なる信頼状態になればよし。

ただ、そこに辿り着くためには、億もの言葉を浴びて、
少しずつ信頼を築いていかなくてはなりません。
そして、体験すれば、その信頼は定着します。

1回の体験のために、1億ワードも必要かもしれません。
千回の輪廻転生を経るかもしれません。

マスターは励ます言葉を投げかけ続けます。

どれだけあなたはそれらの言葉を真摯に受け取るでしょうか?
言葉を否定し、跳ね返し、飽き飽きし、ねじ曲げ続けるでしょうか?

悟りに関して誤解があります。
ノンデュアリティの人たちは個の消失を悟りとしますが、個は存在し続けます。
ただ、一体感、全体感を真に理解しています

この一体感、全体感に関しても、一瞥と呼ばれる融合体験をもって悟りに至るのではありません。
それは、単に一回の体験に過ぎません。
信頼の定着の上で、これ以上ない体験ですが、これを繰り返しても、悟りに至るとは限りません。
逆に言えば、そうした神秘体験がなくても、良いのです。

一般的な生活のなかでは、悟りに至ることはどうでもよいことです。
あなたにはあなたの人生があり、それを彩ることに夢中になっていていいのです。
悟りの智慧は、完全でなくても、たくさんの恵をもたらしてくれるでしょう。

人生を変えるとは、単に違う道に入っただけかもしれません。
人生を変えるとは、ゴールに到達したわけではありません。
それで良いのです。

輪廻転生の人生を終わらせるならば、ゴールに到達しなくてはなりません。
それが完全なる信頼状態です。