エックハルト・トールと並んで世界的な有名人ウェイン・ダイアー。
彼のDVDを観たんですが、一風変わった趣向でした。
映画とメッセージが合わさっています。
ウェイン・ダイアーの映像コンテンツを収録している様子を描きながら、
カメラクルーや、同じ保養所に来訪した、夫婦や家族たちが、短い滞在期間の中で人生が「シフト」していくという話です。
序盤は、ウェイン・ダイアーが語るように、
一般の人は、自己を殺したり、相手への不満を抱えながら我慢していたり、
地位や名誉を求め、人に期待し、ストレスを抱えていたり、
そんな姿が登場人物たちに描かれています。
このように語りと登場人物たちのドラマをシンクロさせているつくりがよかったですね。
実はぼく自身も、演劇の中で、メッセージとドラマを絡み合わせて創った
「Angel -A Novelist Gives an Enlightening Light-」
という作品があります。
こちらで、戯曲をキンドルで読むことが出来ます。(100円です)
ウェイン・ダイアーも作家ですけど、
ドラマとメッセージを融合させるという手法を思いついたんでしょうね。
大変、効果が高いと思います。
登場人物への共感から、観客は自分自身のことへと落とし込んでメッセージを受け取ることが出来ます。
で、どうすれば、人生を変えていけるのか、
どうすれば彼のいうような「クォンタムモーメント(変革を遂げる奇跡的な瞬間)」がやってくるのか、
DVDを見ていけば、わかるようになっています。
彼もまた、エゴに気づき、自分とエゴを同一視するのをやめ、エゴから脱却することをいっています。
ウェイン・ダイアーも奇跡のコースの影響を強く受けている人です。
ぼくが特に気になったのは、
(観客は自分自身のことへと落とし込んでメッセージを受け取るといったように、
自分に近い境遇の登場人物には、はっとさせられます)
経営者の男性の描写と有名な映画監督になりたいカメラクルーの監督の描写ですね。
経営者の男性は、金・地位を手に入れているけれど、愛がなく、
監督の男性は、金・地位を求めているけれど、作品創りに没頭できておらず、不安と不満にさいなまれています。
そんな彼らがドラマの中で変化していくきっかけになるのが、
経営者の男性は、ホームレスとの出会い
そして監督の男性は、ピアニストを目指すのをやめた庭師(実は保養所のオーナー)との出会い
でした。
やっぱり人との出会い、人との関わりの中で、
クォンタムモーメントは起こるんだなと思いました。
人ってすごい大事です。
ぼくも、ますます、人との関わりを大事にしながら、人に貢献していけたらと思いました。
このDVD、普通にプロの俳優や映画チームを雇ってつくっているようで、
かなり予算も大きく、クォリティーが高かったです。
いやぁ、こういう活動はいいですね。
ぼくは演劇の場で主にやっていこうとしているわけですが、
ウェイン・ダイアーは、素晴らしいレベルで形にすることが出来ていて、さすがと思いました。
「ザ・シフト」皆さんも見てみてください。