劇場

エイブラハムの引き寄せの法則と出会ってから12年になりました。
初期の頃は、イメージワークだったり、文章化するということをしていました。
昔、いろいろな夢や目標を書き出しましたけど、
その中の一つが「自分の劇場を持つ」ということでした。

そしてそれは2019年に実現しました。
そこまでの経緯を簡単に紹介したいと思います。

まず、エイブラハムに出会い、引き寄せの法則を熟知してから、
ご多分に漏れずぼくも物質的な豊かさを求めました。
自由な生活は元々出来ていましたが、もっともっと自由でマイペースな生き方をしました。
ぼくにとって自由さは簡単に引き寄せられますが、物質的な豊かさは簡単には引き寄せられませんでした。だから、信念を変えていくことがコツコツ求められるんですけどね。

昔は投資とかもやってました。
劇場を持つには莫大なお金が必要で、借りるという意識もないので、億単位のお金を手に入れなければいけないな、と。そこで投資は魅力的でした。200連続で利食いしたり、数十万の元手が1000万超えしたんですけど、リーマンショックに巻き込まれて財産を失ったということもあります。
投資と引き寄せに関してはかなり研究しましたね。

エイブラハムは「ソースにGreed(強欲)はない」といっていて、それにハッとしたことがありますが、こうしたお金や物質的豊かさを求める引き寄せは全然成功しませんでした。
まるで、早くやめろ、早く気づけといわんばかりに、ぼくは毎月の余剰資金を投資に注ぎ込んでは毎月破産していました。こうした執着も最悪ですね。

そこから「奇跡のコース」と出会い、キリストともに学ぶ日々が何年も続きます。あの分厚い「奇跡のコース」を読破した日が、3.11の前日でした。最悪の災害、甚大な被害にも、必ず奇跡は働いているということを自覚していました。

「奇跡のコース」から「打ち消しの心」が生まれました。エゴの信念を取り除いていくという、根気強い取り組みが続き、2018年の「愛のコース」との出会いで、ようやく最終地点と思わしき境地まで辿り着きました。

そして2019年に劇場を手にしました。最も大きな要因がエゴから愛へのシフトです。
劇場といっても、その前に億単位のお金を手にしていたわけではありません。相変わらず、お金や物質的豊かさに関しては、宇宙は無愛想なものです。ぼくが根本的に求めていないというのもあります。

ぼくは移転するための物件探しを2年くらいしていました。その間、何万件も物件をチェックし、何十件と内見に行きましたが、元から劇場として機能している物件は初めてです。ありえないです。しかも、慣れ親しんだ飯田橋から二駅だけ離れた四ッ谷で、中央総武線沿線で山手線の内側というぼくの希望にもマッチしていました。

また、通常劇場として使うためには、天井高も必要で、そんな物件からしてレアなのですが、運良く見つけても電気工事やバトンの設営など膨大な費用が必要です。それらが最初からついていて、しかも全体的に非常に綺麗でした。レア中のレアです。しかも、四ッ谷はキリスト教の街ともいえ、教会や修道院がたくさんあります。ぼくはキリスト教徒ではなく、単にキリストに導いてもらっただけですが、なんとなく縁を感じます。

実は、この劇場に出会ったとき、劇場を探していたわけではなく、スタジオの移転先を探していただけなので、予算オーバーで現実的に厳しかったです。リスクを少しでも抑えるために、賃料交渉して申し込みをしましたが、同時申し込みで競合がいて、この会社は額面賃料で申し込んだので、この会社に取られました。

まぁ、縁がなかったのかなと思ったんですが、それから一ヶ月ほど経って、この会社がキャンセルしたのでどうですか?と話が再度来ました。だから、やっぱり縁があるのかと思いました。そして、賃料を下げた額で契約することが出来たのです。しかもフリーレント2ヶ月分もつけられました。

正直それでも初期費用が結構あるし、事業として成り立たせるには、レンタルが入らなければいけません。そこの不安は強くありました。実際、オープン当時は半額キャンペーンにも関わらず全然レンタルが入らず、フリーレント2ヶ月分なければアウトでした。

その後もお金に関してはギリギリスレスレですが、なんとかやれています。
ちなみにこの劇場の名前は、エイブラハムを学んでいた初期の頃に構想していた劇場の名前です。
あの頃思い描いていたような、一棟ビルの中に二つの劇場とスタジオと住居を構えてという、巨大なものではありませんが、マイ劇場を手に入れることができたのです。

教訓としては、諦めないという気持ちがあったからではなく、諦めたからそれができたということです。エゴがふくれあがらせる欲を放棄し、手に入れるよりも与えることに真剣になっていったことで、徐々にですが人生がシフトしていったのです。

今ぼくはなにも追い求めていませんが、常に忙しいです。海外で活躍するという