東日本大震災のあと、多くの世界的なスピリチュアル指導者がメッセージを発しました。
特に、「奇跡のコース」の学習者は、
・過去は既に過ぎ去っている
・それは存在していない
・幻想または夢に過ぎない
という教えに戸惑いを感じたことと思います。

確かに真実ではありますが、
基本的に真実は人によって異なるため、絶対的な真実がどの人にも適しているわけではありません。
従って、アラン・コーエンは、起こっていないことだと現実の悲劇を捉えようとするより、
目の前の救助活動や生きていく方法にフォーカスしたほうがいいと説きました。
あまりのショッキングな現実に、起こっていないこと・幻想であるとは到底思えないからです。
また、こうした考えは、神や精霊の立場から見ていることで、物質世界に生きているものたちに
とっては、それが現実であり、実在しているのです。

 

人生に起こることは完璧です。
しかし、完璧さには大抵幻想が覆い被さっています。

大きな地震があるたび、わたしたちは助け合いや絆、みんな繋がっているということ、
物質信仰の愚かしさ、などたくさんの学びを得ます。

それらのわたしたちにとって良い面は悲劇に隠されていますが、
今も、熊本では、奇跡的な助け合いが行われ、家族の愛は深まり、絆は強くなっているのです。

恐ろしい現実の恐怖を目にしても、
その中には完璧なる神の萌芽があるということを念頭に入れておきましょう。

そして、過度に怯えないように、周りにいる力強い人たちを見て、安心しましょう。
恐怖や不安という感情は、押さえ込まず、泣きたいときは泣き、叫びたいときは叫びましょう。
マイナスの感情を放出することによって、内なる力強さが復活してきます。