悟りというのは瞬間的に達成するものではありません。
啓示や気づきは、瞬間的に訪れて、「そうか!!」という風になりますが、
目覚めてから、真の自己の浸透や変化が起こりはじめ、徐々に徐々に人間部分を溶かし、神の要素が入り込んで定着していきます。
そういう意味では、アセンション1.0、1.5、2.0、2.1……のようにだんだんと進化していきます。

本気で人間をやめたいと思うまでに時間がかかりました。
何度も絶望を味わいながら、それでも神の道、悟りの道を目指してきました。
不屈の精神で、スピリチュアルの道を歩き続けました。
全てを知り、全てを試し、それでも味わう不完全さ。

そして、人間では到達できないことを知り、目指すこともやめ、
真の自己に全部やってもらうしかないという状態になりました。
これまで打ち消しの心で、10年自分の内面を精査し、修正し、取り除いて、正気のマインドを培ってきました。これ以上、なにもない、と思いながらも、「人間」というのは、広く深く根付いているもので、本当にまるごとやめる覚悟がないと、ダメなんだと思いました。

グジュグジュボロボロで、捨て置かれても、誰も助けにはこず、
そのまま捨て置かれ、いつしか疲れと傷が癒やされるけれど、そこにはなにもない。
再び人間世界に行けば、グジュグジュボロボロにされる。
そんな人生といえるかもしれません。
アダマス(サン・ジェルマン)は、マスターになる者はみんな通る道だといいます。
「一文無しになったり、大病になったり、家族を失ったり」と、そういいます。

厄介なのは、完全に捨てきらないと、真の変化は発動しないということです。
これはとてつもなく大変なことで、不可能を可能にするようなレベルに近いとさえ思います。
人間世界の常識と180度違うことを、一度も体験せずに採用していかなければなりません。
これまで、良いといわれてきたこと、そうやりなさいといわれてきたことを捨てて、周りの誰もやっていないことをやり続けなければいけません。
「崖から飛び降りなさい、幸せになれるから」といわれ、崖から飛び降り、そして死ぬ。
それでもまた崖は現れ、飛び降り、そして死ぬ。
そんなことを延々と繰り返しているかのような道です。

でも、4月頭に、もう本当に人間をやめようと思い、けれども、人間をやめようという思いも、完全なる悟りに達したいという思いも、人間にはできないと知り、完全な無力感のなか、5/15に、自分の人間の部分が人生を壊す様をただただ見送り、そこで人間ドラマの終わりを感じました。ああ、もう人間の部分が恐れをもたらしたり、人生を壊したりするのは最後だろうなと感じました。

自分というアスペクトが終わった感じでした。
ずっと続いてきた炎のように燃える光の帯が目の前で途切れ、それを見ているような感じです。

そのあと虚無感はありましたが、よくここまでやってこれたという感謝もありましたし、これまで以上にこれでいいのだという思いがありました。最も人間を手放すことが出来ていると感じていました。
しかし、とてもニュートラルで、喜びや幸せはありません。

思う存分人生を体験する時期に来ていることは感づいていました。けれども体験したくても、なにもなさが広がっているだけ。
ちょうどアダマスの月例シャウドでは、Happinessについて語られていました。Happinessは魂から人間へとやってくるもの。しかし、魂から沸き上がるものは特にはありませんでした。
また、「Christ Returns」というキリストの手紙の一部をYouTubeで見ながら、なにもかもその通りだと思っていました。

なにもかも知っている。
人間マインドは放棄されている。

なにも起こらなくても、常に世界は自分と繋がって呼応しています。
自分だけの世界。自分だけの人生。
真の自己も神の粒子も、「私」という一点の幸せのために常に存在しています。

なのに、どれだけ人間マインドが邪魔してきたか。夢幻を創出し続けていたか。
言葉ではうまく説明できませんが、自分だけの世界、自分だけの人生をもっと愛したいと思うようになりました。
批判や不平不満を投げかける度に、人間世界の幻想を生き長らせてしまいます。
確かに、この世は狂気や愚かさだらけですが、人間世界を否定する度に、神が整える完璧なる自分の世界も否定してしまいます。だから、キリストはゆるしについて語り続けたのです。

人間の幻想のヴェールを取れば、そこには既に完璧な世界があります。
ヴェールを取らずに完璧な世界が現れるの待っていても時間の浪費です。
ヴェールを取るという真の意味を理解しました。

ぼくの悟りの道は、最後の仕上げを成し遂げました。
まだまだこれからも、真の自己の浸透、ライトボディへの移行など、アセンションプロセスは続くでしょうが、人間サイドでできることは全部やり尽くして、無事にDivine Humanとしてのお膳立てが整ったと思います。