「かぐや姫の物語」が描く「生きる」

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    かぐや姫の物語

    高畑勲監督の「かぐや姫の物語」をブルーレイで観ました。
    (最近テレビでやってたみたいですけど)

    深く感銘を受けました。
    とてもいい映画です。

     

    まさに、地球に生まれて生きるというのはこういうことだと思います。
    腹一杯食べることや、綺麗な服に身を包むことや、身分の高い暮らしをすることや、身分の高い人と結婚することではありません。
    そこに本当の幸せはない、ということをストレートに描いていますね。

    そして、野に咲く花や草木、昆虫や動物と戯れ、人との交流の中で生きることに
    本当の生まれてきた意味があり、幸せがあるというのは、
    もう高畑監督の年輪ならではのメッセージだといえるでしょう。

    改めて「生きる」ということを、深く認識できました。

     

    見えない世界というのは、月の世界みたいなものですね。
    完璧すぎて喜怒哀楽の波がない。
    だから、地上に生まれ出て、苦しいことがあっても「生きる」という感覚を得たいのです。
    それが一層、本来神である本当の自分の完璧さを体験できることにも繋がるわけです。

     

    アニメーションの動きや表情もとても良かったし、
    劇中歌も良かったです。

    ぼくも、ここまでとはいわないまでも、一つの作品に渾身のエネルギーを傾けて、
    自分が最高だと思うものを創っていきたいと思いました。