6月14~30日にかけて、またアメリカに行っていました。
演技講師として、国際的なワークショップに参加するためです。
滞在先はニューロンドンのコネチカット大学ですが、行きと帰りにボストンでも一泊しました。

アメリカはロサンゼルスとニューヨークは行ったことがありますが、また全然違う街ですね。断然ボストンのほうが住みやすそうです。

広々とした公園があって、海もあって、お洒落な店もあって、街の雰囲気も統一感があり、東京みたいに広告ばかりじゃなくて。同じ人間が生活しているのに、こんなにも違うって不思議でもあります。

ところで、エスター・ヒックスの前世はサミュエル・アダムスだと、本で紹介されていましたので、サミュエル・アダムス像のところに行ってきました。本で紹介されていたのは、像が何体かあって、その中から惹かれる像を選ぶという感じでしたが、ここは一体だけだったので、違う場所かな?

ニューロンドンは、港と高級別荘地の小さな街です。
泊まったホテルの近くには小さな湖があり、また休みの日にはビーチにも繰り出しました。

自然のなかに帰るってなんて素晴らしいことでしょうか。
ニューロンドン近くは、マーク・トウェインも住んでいたといいます。ボストンにはエマーソン大学もありましたし、自然派の作家が多かったんですよね。マーク・トウェインはサン・ジェルマン伯爵の生まれ変わりだという話もあり、なにか縁の場に行ってみたかったですが、それはできず。

家とか別荘とか、プライベートビーチとか、たくさん目にしました。でも、暮らしたいとは思いませんでした。すごく退屈しそうですから。ほぼ毎日同じような暮らしでしょうしね、自然は豊かでも、ぼくはその中にずっといたいとは思いませんでした。

二週間滞在したコネチカット大学も自然豊かなキャンパスで、あちこちにリスがいて、鳥のさえずりが聞こえて、久しぶりに都会から離れた生活を満喫することができました。

生命がたくさん! これが東京に足りないものですね。人は多いけれど環境に生命が少なくて、死んだ顔になってる人が多いですから。
ダイニングの食事も、バラエティに富んだバイキング形式で、ヘルシーなものも多く、最高でした。日本に帰ってきて、全部プラスチックのパックに入った肉や総菜、添加物だらけの食品に、うえっときてしまいました。
東京で暮らすためには、どう生命感ある環境に近づけるかが大事でしょうね。

自然こそ、あるがままの世界。人工物だらけの世界から離れられたので、できるだけ時間を取れるときには外で過ごしたりもしてみました。

人も、オープンなんですよね。日本人って、殻にこもって、閉じている印象がありますけど、海外の人は気さくでオープンで、すれ違うときは必ず相手の目を見て挨拶をします。こういうところも、別の環境に来てみて、「あ、自分閉じてるな」と感じたりするのです。文化の違いもあるんですけど、外に開いている感覚は大事だなぁと思いました。

世界中から集まった人たち。その価値観や温かさをシェアできたのは大きかったですね。英語力がついていかないのが残念ですが、そこは鍛えていくモチベーションになりました。
国際的な演技講師として、実際に海外での活動も2018年から始まりました。今回の旅は、本当に「世界」というものを肌で感じることができました。

やはり、未知を既知にしていくこと。知ることが、制限を超えていく上で大切です。想像だけでは制限を超えていけませんね。

感情的にはすごくニュートラルに半月間過ごしていました。浮き沈みがなく、「あはれ」という感覚。
自分の内面に常に目を向けて、感じることを意識してきましたが、あまりはっきりとしないしみじみとした感覚ばかりでした。

また来年、行きたいと思います。