テレビ番組の企画でもあれば、引き寄せの法則やスピリチュアルにはまっている人たちが
本当に幸せなのか密着取材してほしいなぁと思います。
成功や幸せを公言している人であっても、闇が深そうです。

というのも、うまくいかない人生の代替物として、引き寄せの法則やスピリチュアルを
祭り上げて夢の中に逃げ込んでしまうことが想像されるからです。
こうしたものは逃避としてうってつけなのです。

人生の基準からすると、いろいろな成功や幸せの基準があって、
そのなかでどちらかというと人並以上になれなかった人が、
違う基準(スピリチュアルなレベル)を手に入れて、悦に入ると。

物質世界の基準に合わせ、それと比較して自分を調整する必要はないものの、
結局なにかの基準のなかで、成功や幸福を感じたいと思っている人たちにとって、
他の人が飛びついていないスピリチュアルの領域は魅力に感じます。
(他にも、ただただ底から這い上がりたいとか、不幸を断絶したいという思いの人もたくさんいますが)

特に指導者をやっている人は、そういう人が多いかもしれません。
ぼくも、思い返してみれば、そういうフシはあったな、と思いますし。

これは「霊的エゴ」ともいわれます。スピリチュアルエゴですね。
ちょっと人が知らないスピリチュアルに精通しているからといって、
一段高い人間だと認識してしまうのです。
目に見えないものだからこそごまかしがきくので、
偽者霊能者や偽者スピリチュアル指導者が続々誕生します。
霊的エゴはまだ真面目なくらいで、明確に詐欺ビジネスとしてやる人すらいます。

一般レベルでは、幸せのフリをしているのだけれど
一向に幸せになれないために焦りを感じているという人が多いのではないでしょうか。

本物を求めるのであれば、真摯に自分と向き合っていく必要があります。
それですぐに幸せになれるわけではありませんが、自分をごまかさずに、
自己成長していくということが大切でしょうね。