自分自身への愛し方は人それぞれ違いがあります。
他人を信じ、他人に依存するのは、自己のパワーを他人に明け渡しています。
そういう人もたくさんいます。
かといって自分を信じ、他人を敵対視するのも、自分を愛しているようですが、
分離の自分を愛しているといえます。
自己というマインド、エゴを愛し、満たそうとしています。
これはほとんどの人に共通するでしょう。
自分を満たすために、自分を強く見るのか、自分を弱く見るのかは人によって違いがあります。
ぼくの場合は、自分以外を受け付けないという性質が昔からあります。
自分でやることに喜びを感じるので、ほとんど人に頼ったりしません。
演劇に関しても、自分でなんでもやってきました。
しかし、これは自分と周りの世界との間に壁を作っているようなものです。
分離状態のself loveといえます。
真の自己を探しながら、真の自己と融合できない状態でした。
融合のself loveでは、他人や周りの世界に対して壁を作らず、
それらもまた自分であると認識しています。
他人や周りの世界は、外なる神であり、自己のエネルギーです。
だから、自分のものとして受け取ります。
他人に依存する形とは違い、融合のなかで贈り物を得ます。
融合の段階に入り、マインドの癖として分離の自己愛があるのを感じます。
マインドはいまだに満たしたがっています。
自分という殻をもち、壁を作りながら、外なる神からの贈り物を待っていますが、
壁を作りながら融合することはできません。
人間のマインドは偉大ではありますが、空洞のようなものです。
そこを満たそうとしても満ちることはありません。
空洞をつくっている外殻をなくさないと、神で満たされることはないでしょう。
空洞の外殻をなくすことは弱さではありません。
自己を失うことでもありません。
人間マインドと神のマインドが融合することは人類の悲願でもありました。
人間マインドの性質を理解し、オープンになり、
他人や外の世界を自分自身だと認識し、素直に受け取ることが求められます。
自分という認識を変えなければいけません。
空洞を満たすために駆られる矮小な自分ではなく、
豊かさと偉大さに満ちた、神の一部であり、何の境界線もないという認識です。