360度全方位引き寄せ、それが引き寄せの法則の「その先」であり、悟りの後の人生の生き方です。私と神の図解私たち個人は、外なる神と内なる神の合わさる一点です
それは空と海の交わる一点ともいえます。

壮大なる外なる神と内なる神との一部である「私」ではありますが、鉄の殻のようなものをつくっており、内なる神と外なる神の通路を塞いでいます。「私」は、生まれて来てから形成したアイデンティティーと思考・信念によって、外なる神へと自己を投影し、三次元の世界で人生を体験しています。

いわゆる引き寄せの法則の意図的創造とは、思考を使って、投影を修正しようという試みです。
360度全方位引き寄せとは、エゴの作る殻を消してしまい、内なる神が私を通り抜けて、外なる神へと創造されるという状態です。つまり、隔てるものがなく、とても自由で、叡智を反映した人生へと導かれます。これが真の創造です。

私は内なる神である。」という明言は、つまり「アイアム・ザット・アイアム I am that I am」ということです。これは私はエゴではなく、壮大で多次元の真の自己ですよ、ということです。

エゴの作る殻を瓦解し、溶かし、隔てるものをなくしていくまでが、途方もない旅だったように思います。シンプルな方法でいえば、神を受け入れるだけなのですが、これがとてつもなく困難で、価値観をひっくり返していかなくてはいけません。

成功法則や、引き寄せの秘訣などを追いかけている内は、エゴの作る殻を強くするばかりです。
ぼくも引き寄せの秘訣やエゴを瓦解するプロセスについてはたくさん話してきましたが、準備の出来ていない人には無意味ですし、とてつもないプロセスに途方にくれるばかりです。だから、あまり話さなくなりました。

何百何千と打ち消してきた、人間の殻については、たくさん話しようがありますが、そもそも人はいつまでも「引き寄せの10ステップ」「成功の三原則」「一ヶ月で引き寄せる魔法の方法」などを求めていて、真逆です。

全方位引き寄せになったからといって、世界が驚くほど変わるというわけではありません。
既に起こっていることは、もう正しいわけで、贈り物として前向きに受け取るようになるだけです。
それでも、苦しみがなくなったり、豊かさや健康が普通のものとなる感覚はあるでしょう。とはいえ、可能性に満ちた地球のなかでは、別離に悲しんだり、災害に苦しんだりというのもあるでしょう。

イエス・キリストであっても、完全な悟りのあとに迫害されましたし、ブッダであっても寿命で死にました。

今、悟りに達す人々は、昔の悟りとは異なり、地球規模・宇宙規模での大きな変化の中での、神と人間の融合になります。その融合のプロセスは始まったばかりであり、やってきてすぐに完了ものではありません。ぼくの悟りも長い融合のプロセスの最中です。いつしか、人間的なものを思い出せなくなるくらい、生き方も変わってしまうのかもしれませんし、先のことはぼくにもわからないことが多いです。