☆マスターへの道３１☆
「過去を見ない」

先週のテーマ、たぶん難しかったことでしょう。

現実に見えている姿を素通りさせて、
相手の完璧で美徳に溢れた姿を見るというのは、
なんと難しいことでしょう。
しかし、できるようになれば、あなたの魂も光り輝くことになります。

ぼく自身、現実を冷めたる目で見てきた過去の歴史があるので、
難しさを感じます。

しかし、過去に囚われていては、現在を正しく見ることが出来ません。

ということで、今週のテーマ、今年最後のテーマは
「過去を見ない」ことです。

過去の鎖を全て断ち切ります。

実際、鎖に繋いでいるのは、自分本人によってです。

皆さんの言動は、ほとんど全て過去に基づいています。

過去を未来への踏み台にするのなら良いことですが、
未来へと歩めない言い訳にしてしまってはいけません。

あなたが、誰かとコミュニケーションを取るとき、
あなたはその人の過去を見ています。

知らない相手であっても、
あなたの中に蓄えられた過去のデータを参照しながら
その人を見ています。

こうした「過去を見る習慣」が強固に身についてしまっているために、
先週のテーマのような「他者の良い所をイメージする」ということが
苦手に感じるのです。

成功哲学の中では、過去のデータを賛美するものがたくさんありますが、
過去は、現在を見る視力を曇らせるものだと認識してください。

かなり高度な話をしています。

「奇跡のコース」に出てくる、「キリストのヴィジョン」とは、
現在を正しく見ることでもあります。
従って、過去を見ないことでもあります。

あなたの心の動き、反応、言動のなかに、
過去を見て取ることは容易です。

ちょっと意識的に、自分自身を観察してみれば、
様々な過去が無限に沸き出る泉のように
今も、いつでもそこにあることを知るでしょう。

今週のテーマは、
「過去を見ない」ことです。

まずは、過去に気づくことから始めてください。