佐世保の女子高生殺人事件が世間を賑わしています。
保護者や教育委員会、医師らの無力感が伝わってきます。

市教育委員会の幹部は「自分たちは『過去』を教訓にして、やれることを精いっぱいやってきたつもりだった。本当に悔しい」と力なくため息をついた。「いったい何をすれば正解だったのか…今でも分からない」
と報道の中で語られています。
ぼくが思うに、精神科医の診断・助言も、カウンセラーも、有効な対処は出来なかったと思います。
そこまで大した力はないでしょう。

特にカウンセラーのカウンセリングに意味があるのかと疑問に思います。
下手すれば逆効果です。

こんなに専門家のとこに行かされて、周りがみんな問題視して、
しばらくの間うっとうしいので鳴りを潜めることはあっても、
心の中で渦巻くものは変わらず、それどころかエネルギー増加するでしょうからね。

 

かといって、ぼくがカウンセリングしたら、うまくいったかどうかはわかりませんが、
「異常なこと・問題なこと」として取り扱うのではなく、至極普通のことがオーバーに現れている
という見方をとったほうがいいでしょうね。

「解剖したい」といっていたわけでしょう?
彼女の中に、知りたい欲求と疑問があるわけです。

周りが異常だと認識し、大騒ぎすれば、その欲求と疑問を総掛かりで否定されるようなもの。
彼女の中で、葛藤するエネルギーは増大していくでしょう。

 

おそらくヒプノセラピーの人は、過去世からの影響強いとみて、
催眠療法がよいというでしょうね。
いいかもしれません。そこからルーツはわかりそうです。

 

彼女を社会的にずっといい子ちゃんにさせるのは至難の業でしょうから、
ぼくがカウンセリングしたところで事件を防げたかどうかは疑問ですが、
それでも、行き場のない葛藤するエネルギーを違う形で解放させ、欲求と疑問をいくらか解消させてあげることはできたのではと思います。